先日、食べログのアルゴリズム(点数)の見直しがありました。
第一火曜日と第三火曜日が定例の点数変更日ですが、
5/21(火)はとても大きく変動したお店が多かったのではないでしょうか?
ある程度の点数まで上がると,いつもは
変更なしか、「0.01〜0.03」の間で
動くと思いますが、今回は「0.1〜0.3」くらい動いている
ところも多々あったように見られます、
いつもより10倍の動きをすると、
経営者の中にはびっくりした方々もいることでしょう。
「最近書き込みがなかったのに、どうしてこんなに点数が動いたのか?」
食べログは点数が動く理由=アルゴリズムを公表していませんが、
まずはシンプルに考えてみましょう。
「もし自分がこのシステム・ルールを作るとしたら
どんな要素を入れ、その要素達にどんな比重をおくか?」
今回の点数が動いた要素の中で、まずは考えれる候補を挙げてみます。
口コミの点数や軒数、レビュアー効力等主な前提部分は置いといて、
今回の変動に絡みそうな原因としてピックアップしてみます。
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1、業態・業種ごとの点数基準が見直された。
ラーメン屋・居酒屋・フレンチが同じ点数の評価基準だと
安くておいしい業態の点数が上がる傾向になってしまうため、
それぞれの業態に点数のコアゾーンや上限の目安を
設けているように思えます、
今回はこれに該当しそうなお店もありますが、
点数が上がっていたり、影響を受けていない単一業態のお店も
ありますので長い目で見た要因としてはありえますが、
今回の「主な」原因ではないと思っています。
2、やらせ書き込み者たちを見つけて、その点数の無効化。
食べログは通報やパトロールによって、職業書き込み者・
やらせ書き込み者を特定し、彼らの点数を無効化しているような
動きがみられます。(彼らは口コミ一覧ページにて「標準」で
並べてみると最新の書き込みでも、下位の方に表示されます)
また、彼らを活用している店舗の点数を
動きにくくしたり、点数が上がらないようにしているように
しています(僕はストッパー機能と呼んでいます)。
口コミ件数5軒以下のレビュアー書き込みが多い店は
身内の書き込みが多いとみなされ点数がつかなかったり、
動きにくくなってしまう逆効果のケースもあります。
自分たちが職業業者を雇っていなくても、
彼らの書き込みが偶然あったとして影響を受けるときもあります。
内容だけに、ここでは詳しくは説明できませんが、
今回はこれが大きな要因としては該当しないと思われます。
*ストッパー機能は、食べログに悪い書き込みの取り下げ依頼が
多いお店や、何かしらのトラブル店等、
食べログの目視や独自の判断が入る場合もあると思っています。
悪い書き込みは書き込み者が感情的になっていますので
表現自体が悪く、営業妨害の恐れがあるものも多いと思いますが、
これを全部削除してしまうと、いい書き込みだけが残ってしまうので、
点数に何かしらの加味が入ってもおかしくないと推測されます。
3、特に憶測が絡む要因ですが、食べログ関係者の
点数影響力の低下もしくは無効化。
昔、これは食べログ関係者だろうな〜と
思う人の書き込みがあると点数がかなり動きました
(数人しか書き込みがなくても点数が4.0レベルのお店が
結構見受けられました)。
最近は、関係者含む1人のレビュアーの影響力を
抑え気味にしている傾向があります。
口コミ軒数がある程度ないと点数がそうそう上がらない・動かない
ようになっていますが、それでも口コミ10〜20軒程度しかないのに
点数が4.0くらい付くイレギュラーのお店もあります。
その場合、そこに書き込みをしていて、いい点数を
付けている方が「ジョーカー」=影響力のある人となります。
このジョーカーが食べログ社内関係者だと、
点数操作の突っ込みどころとして後々「問題」になることでしょう。
ですので身内の効果は下げるのが通常と思われます。
ただし、これは軒数としてそうそう多くはないので、
今回の点数変動の主たる理由ではないと思います。
4、過去の書き込み効果の影響力低下。
今回の点数の動きは、ここだと思っています。
考えてみてください。
みなさんは5年前のお店の書き込みをどれだけ信じますか?
お店をやっている方からの実務としても、5年前とではスタッフ、
メニュー、サービス力も変わっていることが多いです。
良くも悪くも変化します。
そんな昔の書き込みの点数影響力をいつまでも残しているでしょうか?
そんな「書き込みの効果はどれくらい続くのだろうか?」と
昔からずっと疑問を持っていましたが、あまり明確でない状況でした。
今回の点数の変動をいろいろなお店や業態で比較しているうちに、
「2014年前後の書き込み効果が薄れているのでは?」
となりました。つまり5年前です。
ある一定の年月が過ぎると効果がまったくなくなるわけではなく、
(それだと点数の変動が大きくなりすぎるリスクもあるので)
加重平均で、1年以内を1とすると、2年で0.8、3年で0.6、
4年で0.4、5年で0.2、それ以前0.1のような重きをおく
配分を決めて点数を算出する部分を、
「今回」いじった気がしてなりません。
気になる方は、点数が下がったお店なら2013〜2015年あたりの
口コミがどれくらいあって、内容や点数が高いものが多くなかったか?
点数が上がったお店は、その間より、最近の方が良い書き込みが
多くないか? その間の書き込みで悪いものや、やらせ系はなかったか?
(悪い効果が薄れている可能性あり)
検証してみてください。思い当たるお店も多いのではないでしょうか?
もちろん、要因は他にもありますから、すべてのケースに
当てはまるとはいいませんが、確率的には高いと思っています。
7割から8割の方が、食べログを利用していると言われますが
書き込みをしている人=レビュアーはどれくらいいるのでしょうか?
このデータも食べログは公表していませんが、
これも「類推」してみましょう。
繁盛店と呼ばれるラーメン屋さんを一例にして、
セントラルキッチン型でないラーメン屋さんが、
スープをがんばって1日150食前後仕込んだとします。
1カ月30日、フル稼働で約4500杯、
つまり述べ4000〜5000人の来店と仮定します。
(@800円×4000〜5000杯=月商300〜400万円規模)
このラーメン屋さんの書き込みは1カ月でどれくらいあるでしょう?
食べログで繁盛店のラーメン屋の書き込みを見ていると、
1カ月せいぜい3〜5軒といったところでないでしょうか?
つまり、1000〜1500人に1人の書き込み者となります。
ラーメン屋でなくても、1日40人の来店がある居酒屋で
月間1000人くらい来店の場合、せいぜい月1軒くらいの
書き込みペースではないでしょうか?
(ない月もあったり、月2軒のときもあったり・・・)
「述べ」人数ですし、お店によって前後しますから、
あくまで「推測」ですが、みなさんの周りに食べログの書き込みを
している人ってどれくらいいるでしょうか?
フェイスブックのネットに前向きな友達が1000人いる方で、
2〜3人くらいじゃないでしょうか?
現在は、食べログ以外のグルメサイトもありますし、
SNSへの書き込みもありますから、自分の中では
多くて500人に1人、なんとなく1000人に1人くらいの
割合だと思っています。
(地域や年齢等々、各種条件によっても変わりますので
あくまで「ざっくり」でお考え下さい)
年月の経過で効果が薄まる口コミがありますが、
定期的に口コミを確保して
(理屈的にはちゃんと一定数の来店数があれば、
定期的に口コミは発生するはず)
来店したお客さん「全員を」満足させることに全力を挙げて
欲しいと思っています。(1000人に1回のミスが「たまたま」
食べログ書き込み者にあたってしまうこともありますが、
「究極」では、1000人に1回のミスもなく、1000人中1000人を
満足させることがお店や商売の目指すところでも
あるでしょうから)
淡々と日々の営業に全力を尽くしてくれたらなと思います。
もし、お店を取り巻く世の中のネット状況について
頭を整理したいな、できれば活用してゆきたいなと
思う方がいましたら、7/14(日)15:00-17:00新宿で
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